障害年金の受給事例

33歳・男性(くも膜下出血)

6年前、仕事中に倒れて救急搬送され、頭部CT検査によりくも膜下出血と診断された。その日のうちに開頭手術を受けて、約2か月入院。一旦退院するもその後1年半のあいだ入退院を繰り返した。
会社は休職していたが、一度も復職できないまま退職。以後、定期的に通院しながら自宅にて療養し、現在に至る。
手足の動作には支障が出なかったが、高次脳機能障害により記憶力の減退が著しい。
思考力・判断力も低下し、他人との会話が困難である。
日常生活の大部分において、妻をはじめとした家族の援助を必要不可欠としている。

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障害等級2級(厚生年金)年金額170万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
5年分の約850万円が振り込まれた。

50歳・男性(脳梗塞)

2年前、突然左半身に違和感を感じ、麻痺が発生して救急搬送された。脳梗塞の診断を受け、そのまま3か月間入院。 退院後はリハビリのため通院しながら会社に復職したものの、体が思うように動かず、仕事を続けるのが困難となり、退職。 自宅療養しながらリハビリを続けるが、左半身が麻痺しているため、日常生活には様々な支障をきたしている。 最近は特に筋力の低下が著しく、左半身を使う動作はほぼ不可能になってしまった。

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障害等級2級(厚生年金)年金額200万円

55歳・男性(右変形性股関節症による人工股関節装着)

7年前より右足の股関節に違和感を感じ、整形外科を受診。1年間通院したが改善せず、CT検査により股関節症の末期症状であることが分かり、人工股関節置換手術を選択せざるを得ないと診断された。無事手術に成功し、以後通院による経過観察を継続。 痛みや違和感が残っているため、会社の配慮により、営業職から事務職に異動させてもらった。 電車で通勤しているが、長時間の歩行や起立が困難なため、座れるよう早朝に自宅を出発したり、途中下車して休憩を取るなど、大変な思いをしている。

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障害等級3級(厚生年金)年金額150万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
5年分の750万円が振り込まれた。

50歳・男性(直腸癌による人工肛門装着)

排便時に肛門より出血があったため、近所の胃腸科クリニックを受診。検査により直腸癌であることが判明。 総合病院を紹介され、直腸切除及び人工肛門造設手術を受ける。以後、定期的に通院し、経過観察。

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障害等級2級(基礎年金)年金額82万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
4年分の320万円が振り込まれた。

60歳・女性(肺腺癌)

3年ぐらい前から歩行中や階段の上り下りの際に息苦しさを感じるようになった。仕事中(事務職)にも息苦しくなり始めたため、近所の内科を受診。すぐに大学病院を紹介された。 検査により肺腺癌と診断され、以後入退院を繰り返すが症状は悪化しており、会社を退職して療養に専念することにした。 障害年金の手続き時にはステージ4の段階にあり、自宅にて療養している。1日の半分以上を寝て過ごしていて外出もままならならず、一人暮らしのため、週2回介護ヘルパーに日常の世話をしてもらっている。

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障害等級3級(厚生年金)年金額150万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
5年分の750万円が振り込まれた。

48歳・男性(慢性腎不全)

30歳を過ぎたあたりから喉の渇きや倦怠感などの症状が現れてきた。健康診断でも尿に糖が出ていることを指摘されたが、当初は病気という意識がなく、すぐに病院には行かなかった。 しばらくたってもこうした状態が治まらないため、内科を受診したところ糖尿病と診断された。 以後、服薬治療や食事療法を開始したものの、肝機能が徐々に低下し、足のむくみがひどくなり階段を上れなくなった。また、糖尿病性網膜症による眼底出血になり、立ちくらみを頻繁に起こすようになった。服薬治療を継続したが効果なく、腎不全が進行し、人工透析を導入することになった。

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障害等級2級(厚生年金)年金額150万円

56歳・男性(心室細動)

2年前、職場にて突然倒れて意識不明となった。AEDで除細動、CPRにより自己心拍再開し、救急搬送されそのまま入院。10日間意識不明であったが、命は取り留めた。 最初に倒れた日から1か月後にICD植込み手術を受け、1週間後に退院。 以後、定期的に通院し経過観察。状態は安定しているが、階段を上り下りするときに心臓の鼓動が激しくなる。走ることやその他の運動にも制限がある。薬で症状を抑えているが、再発の恐れがあり不安である。

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障害等級3級(厚生年金)年金額80万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
2年3ヶ月分の180万円が振り込まれた。

31歳・男性(統合失調症)

大学院在学中の頃、頻繁に独り言を言ったり空笑を繰り返すようになったため、精神科を受診し投薬治療開始。 独り言や空笑は治まったが、喜怒哀楽の表情がなくなり、周囲の人にも無関心になった。気分の落ち込み、意欲低下の状態となり、自室に引きこもり寝ている状態が続いた。 大学院は教授の配慮により修了できたが、就職することはできず、コンビニのアルバイト等を始めても職場に適応できず、1か月程度で解雇されてしまう。 病院を数回転院するが症状は改善されず、現在は無職のまま再び部屋に引きこもった状態が続いている。

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障害等級2級(基礎年金)年金額79万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
5年分の400万円が振り込まれた。

21歳・男性(アスペルガー症候群)

幼少の頃から対人関係の障害があり、集団生活に馴染めなかった。小学校に入学しても学校生活に馴染めず、毎日のように保護者が学校に行き担任教師と面談していた。中学生になった頃からうつ状態、不安、パニック症状、幻聴等が発生し、欠席が目立ってきたため小児科を受診。生まれながらの発達障害があると診断された。 以後通院を継続し、普通高校を何とか卒業して就職したが、上司や先輩とのコミュニケーションがうまく取れず仕事のミスが多い。休職を繰り返した後退職。現在は、うつ状態、不安、対人恐怖といった症状が続き、無職のまま自室に閉じこもった生活を送っている。

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障害等級2級(基礎年金)年金額79万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
1年10ヶ月分の130万円が振り込まれた。

27歳・男性(うつ病)

大学卒業後、大手企業に就職。入社2年目の夏頃からうつ状態になり、自殺願望が出てきた。翌年1月に症状が悪化し会社を無断欠勤、失踪してネットカフェ生活を送っていた。2月に自宅に戻り、精神科に通院を開始。 その間、会社を休職しデイケア施設に通所したが、自殺願望やイライラ、意欲低下などの症状が悪化してきたため、半年間入院。 退院後、リハビリ出勤をしたが再び欠勤。復職には至らず、退職となった。 その後も改善せず、入退院を繰り返している。

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障害等級2級(厚生年金)年金額130万円
初回振込日に障害認定日からの遡りで
1年3ヶ月分の180万円が振り込まれた。

25歳・男性(自閉症・精神遅滞)

3歳の頃、幼稚園の年少クラスにて異常行動を指摘され、生まれながらにして知的障害があることを知った。小・中・高と特別支援学級に在籍。10歳の時に療育手帳を取得。中学生の頃から短気になり、自分の思い通りにならないと怒ってガラスをよく割るようになった。また、特定の物事(電車に乗ることや駅に落ちている切符の拾い集め)に関心を示して夢中になったり、自販機の投入口に物を入れて詰まらせるなどの異常行動が目立っていた。 高校3年生の時に重度知的障害者に認定され、卒業後は障害者雇用で就職したが、20歳頃から、夜中に終電でどこかに出かけ早朝に帰宅してから出勤する習慣がつき、遅刻や欠勤が続き勤務不良の状態となり、22歳で解雇され、以後無職。 先天性の障害のため治療不可能であると両親が思っていたため、24歳で初めて受診。

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障害等級2級(基礎年金)年金額78万円

42歳・男性(うつ病)

6年前、勤務していた会社での過重労働や人間関係などにより、うつ状態になった。2か月程度の休職の後、就労不可能のため退職。不眠、不安、焦燥感といった症状がみられた。その後精神科を受診し、うつ病と診断された。月1回の通院と投薬を継続しているが、なかなか改善しない。 対人恐怖症のため他人と会話をすることができず、人の多いところに行くと冷や汗でびっしょりになる。そのため通院以外は外出することができず、普段は1日中自室に閉じこもっている。 物事に対する興味、関心がわかず、新聞やTV、本などを見る気になれない。 不眠が続いており、睡眠薬を飲まないと眠ることができない。

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障害等級2級(基礎年金)年金額78万円

21歳・男性(広凡性発達障害・注意欠陥多動性障害)

小さい頃から周囲に馴染めず、落ち着きが無い行動が目立っていた。 高校に入学後も、やはり馴染めずに中退。その後は家に閉じこもり、何をする気もおきず自閉的な生活を送っている。身の回りの世話は、すべて母親が行っている状態。

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障害等級2級(基礎年金)年金額78万円
*2級認定とほぼ同時期に障害者枠にて就職が決定。
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